旅人たちのピーコート (講談社文庫)



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旅人たちのピーコート (講談社文庫)
旅人たちのピーコート (講談社文庫)

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ヨーロッパ、アメリカへ

 1998年に出た単行本の文庫化。エッセイが新たに一本加えられている。
 アジア貧乏旅行記の作家として知られる蔵前氏。ところが、彼が初めて体験した海外はアメリカだったのである。本書はこれまで知られることの少なかった、著者のアジア、アフリカ以外の旅行を一冊にまとめたもの。
 23歳で初めて訪れたアメリカの話は、著者の初々しさがたまらない。いつもの旅慣れた姿とは違い、良いホテルに泊まってしまったり、計画的に動いたりしている。誰しも最初は困難だなと安心させられた。しかし、その中でも急速に貧乏旅行家へと変貌していく蔵前氏の姿が確認でき、笑ってしまった。
 しかし、本書の白眉はイエメン旅行である。アラビア半島の南端に位置するイエメンはタイや中国とは違って圧倒的に異質な文化を感じさせる。蔵前氏もこれまでの旅とは勝手が違うようで、色々と悩まされている。しかし、戸惑いながらも鋭い観察と、温かいつっこみは健在で、面白かった。
とはいえ、中国やインドを訪れた、いつもの話も収められている。本当はイエメンもアジアだし。
肩に力が入ってない

 貧乏旅行というと「暗い」というイメージが強いのだけど、この人の紀行の場合、暗さは全然感じず、余裕さえ感じられてしまいます。しかもお金があれば、無理に節約せずに使ってしまうし、肩に力が入らないところがとても読みやすく楽しく読めます。

 この著作も、インドやヨーロッパなどの旅行雑記。当時のイラストも楽しめ、のんびりお風呂の中で読んで、まだ見ぬ世界(あるいは一度行ったことがあるけど、こんな世界もあるのか)に思いをはせてみたいものです。
やや盛りを過ぎた旅行家の一味違う旅の記録

「ゴーゴーアジア」あたりのエネルギッシュな面白さに比べればやや迫力を欠くとは言え、それでも読んで損をしない旅行記である。

前半はちょっと筆運びも低調で、さすがの蔵前も老いたるかと心配になったが、後半、特にイエメン旅行に至ると全盛期の活力がよみがえり、私の心配も杞憂に終ったのはまずは喜ばしい。 だいたいこの人の旅行記の好ましい点は、自分のことを語るよりも、足を踏み入れた土地での得体の知れぬ風俗あるいは人間の言動をもっぱら語るところにある。奇妙滑稽噴飯ものの理解しがたい生態を二三歩たじろぎながらも、しかし決して目を逸らさず*く事ない好奇心で目に収め、それを巧みに文章に定着させる技はたいしたものである。それに、何にピントを合わせるかというカンも冴えている!し、かてて加えてそれらを記述する文体におっとりした品のよさがただよい、作品全体の印象が好ましい。何だかべた褒めになってしまったが、まあそれやこれやで私はこの人のファンなのである。



講談社
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