炭鉱が作ったマチ・空知
2001年から2003年にわたって北海道新聞空知地方版に連載された「炭鉱遺産散歩」および「炭鉱再考」の記事を 修正・加筆したものを柱に編集されたもので、日本最大の石狩炭田がひろがる空知地方の炭鉱が残した「産業遺跡」が 鮮やかな写真と読みやすく詳細な文章によって収録されています。資料的価値も高い一方、気軽に炭鉱遺産を見学することができるようにと、見学モデルコースや観光施設なども掲載されており、 空知地方観光のガイドブックとしても活用できます。
美しい廃墟の写真
写真が美しいです。文章はもとが新聞記事なのでやや無味乾燥。なので★1つマイナスか。 ふつう廃墟の楽しみ方というと、もとが何であったかにあまりこだわらず鑑賞する、って感じですが、本書は村おこし的な目的も多分にあるので、廃墟一点一点の写真にもとが何か詳細なキャプションがついています。ある意味、考古学? タイトルも「遺産散歩」ですし、できたてほやほやの文明遺跡(石炭文明というのがかつてあって、滅びたわけです)を鑑賞する良いガイドブックだと思います。北の果てに広大な廃墟群がある……なかなか行けないけどイイなあ
共同文化社
炭鉱…盛衰の記憶 三菱鉱業大夕張鉄道 (RM LIBRARY(47)) 昭和小史 北炭夕張炭鉱の悲劇
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